2010年10月07日

オーシャン・オブ・ファイヤーを見た

 「ロケッティア」、「ジュマンジ」、「遠い空の向こうに」、「ジェラシックパーク3」の監督を務めたジョー・ジョンストン監督が最近何をしているのか気になって調べてみたら2004年に公開されたヴィゴ・モーテンセン主演の「オーシャン・オブ・ファイヤー(原題:ヒダルゴ)」に辿り着き、この作品の評価が高かったのでレンタルしてみました。



 話は少しそれますが、2000年代に入ってからのジョンストン監督は思っていたより寡作で、「ジェラシックパーク3(2001年)」以降は
○「オーシャン・オブ・ファイヤー」(2004年)
○「ウルフマン」(2010年)
○「キャプテンオブアメリカ・ザファーストオブアベンジャー」(2011年予定)

とこれだけしか制作していません。ちなみに「キャプテンオブアメリカ」はマーベル社のアメコミ実写化シリーズの一つで「アイアンマン」の少し前のお話になり、若き日のハワード・スターク(アイアンマンの主人公)等「アイアンマン」に関係するキャラクターが登場するそうです。

 舞台は1880年頃のアメリカ。この頃多く行われていた馬による長距離レースで無敵の存在だったフランク・ホプキンス(ヴィゴ・モーテンセン)と愛馬ヒダルゴ。普段は速達便や西部劇ショーの役者をしていた。ショーの仲間であるネイティブアメリカン(インディアン)の族長から彼らが飼っているマスタング(スペイン人が持ち込んで野生化した馬)が政府によって取り上げられ、買い取らない限り処分されることを聴き母親がネイティブアメリカンで、ヒダルゴがマスタングであったフランクは心を痛める。

 ちょうどその話と同時にアラブの族長、シーク・リヤド(オマー・シャリフ)の使いの者が現れる。西部劇ショーがフランス公演をした際にヒダルゴが「世界最速の馬」と紹介されたのを聞き、アラビア半島を横断する「オーシャン・オブ・ファイヤー」に参加しないかと誘われる。ここで勝ち、多額の賞金を得られれば囚われているマスタングが救えると思ったフランクは参加を決意する…というお話です。


 これが実話を元にした話ということが凄い。フランクもヒダルゴも実在していたそうなんです。映画の感想としては「面白かったけど、明確なライバルがいないために最後の爽快感に欠けるかな?」という物でした。アラブ人をあまり解りやすい悪役として描けなかった事情もあったのでしょうが、そこはちょっと残念。ただモロッコロケによる砂漠の風景はどれも美しいので必見です。またジョー・ジョンストン監督は編集でどんどん切っていって2時間以内で収める監督で有名なのですが、今作は珍しく長めで2時間16分あります。ですが、編集が上手くサクサク物語が進むので長く感じることはないと思います。  
Posted by 天野"kevin"達也 at 00:51Comments(0)映画