2012年03月30日

「ぼくの大切なともだち」鑑賞

 2006年にフランスで公開されたコメディ映画「ぼくの大切なともだち」をDVDで鑑賞しました。

 主人公フランソワは古美術商の中年男性。顧客の葬式に出席した時、参列者が7人しかいなかったことを自分の誕生日パーティーで話すと、フランソワの葬式には誰も来ないと全員が断言。出席者はビジネスと割り切って来ていたのだ。自分に親友の一人くらいいると主張するフランソワは古美術商のビジネスパートナー、カトリーナと賭けをすることになる。親友と証明できる人を披露できなければフランソワがオークションで落札した古代ギリシャの壺を自分の物にする、という物であった。片っ端から知り合いに接触するフランソワだが、誰もビジネスと割り切った関係で友達と思っていなかった事が解ってしまう。

 どうにかして新たな友達を見つけないといけないが元々の性格の悪さから袋小路に入ってしまったフランソワ。そんな時人なつっこく誰にでも友達になれるタクシードライバー、ダニーと出会い彼からアドバイスを受けるのだが…というお話です。



 実は日本では08年に公開される物の小規模上映、DVDも5000本限定生産というあまり扱いが良くなかった作品だったのですが見てみると大傑作までは行かないけど秀作と呼べる作品でした。本当にいい拾い物をしたという感じです。とあるキャラクターの設定が最後に生きてくるという点も「上手いっ!」と思いました。知る人ぞ知る作品のままにするのは勿体ないのでなるべく沢山の人に見て欲しい。レンタルもしています!

  
Posted by 天野"kevin"達也 at 00:05Comments(0)映画

2012年03月28日

ガンダムエース5月号です!その2

 さてさてガンダムエース5月号の続きでございます。今回の付録は「ZガンダムコンプリートBOOK」!

キャラクターやMS解説、そしてTVシリーズの全話解説が収められているんですが、情報が不必要に多くもなく、かといって大事な話が抜け落ちているということもない、ちょうどいいバランスが取れた本だと思いました。これは保存しておこう。

 谷和也先生の「ハイブリット4コマ大戦線」はネタのレベルが落ちないなぁ。

このネタいきましたか(笑)。(ファースト)ガンダムのガルマ・ザビの声とガンダムユニコーン(UC)のダイナーの老主人のそれが同じ森功至さんから来ているのです。

単行本第三巻も発売中ですよ〜。


 来た来たVガンダムのフォンセ・カガチ!長谷川裕一先生の「クロスボーンガンダム・ゴースト」!

「エンジェル・ハイロゥ」に関しては富野さんがVガンダムというお話を終結させるための、まー便利な道具というか舞台だと僕は思っていて、これが「ゴースト」で不必要に意味がある存在にしてしまうと大火傷するんじゃないかと危惧していたんですが、今のところギリギリセーフのラインを上手に渡っているんじゃないでしょうか(何様?)。

ところで「ゴースト」で読者に対して新MS募集の告知が!

詳しくは次号だそうです。俺、メカ描くの下手だからなぁ(やりたいんだ?)。

 島本和彦先生の「Gガンダム」!

なんだよこの絵力(驚)!

 個人的に一番のヒットだったのはガンダムとは全く関係のない4月21日から公開されるアニメ映画「ももへの手紙」との連動4コママンガ。沖浦啓之監督(「人狼」)にカリスマ性を持たせようと色々手を加えた結果…

これダメでしょう(笑)。

てなわけでガンダムエース5月号は発売中。650円です。  
Posted by 天野"kevin"達也 at 00:14Comments(0)ガンダムエース

2012年03月27日

ガンダムエース5月号です!その1

 さてさてガンダムエース5月号が昨日発売されていますよ!


 恐怖の企画(?)東日本大震災の復興チャリティー企画 「西原理恵子の人生画力対決ライブ〜安彦良和SPECIAL〜逆襲のサイバラ少佐 めぐりあい渋谷(そら)!」がとうとう来月3日に開催されます。

東京という事で見に行けないんだよなー、と思っていたらなんとニコニコ動画で生中継されるそうです!嬉しい!これは見ないと!


ああっ、安彦先生頑張って!

渋谷のマウントレーニアホールで開催です。行ける人は是非!
http://www.pleasure-pleasure.jp/theme199.html
http://www.kadokawa.co.jp/gundam/

 トニーたけざきさんの「サクサク大作戦」は今号も絶好調!

というかデフォルメキャラをいいことに下ネタフルスロットルちゃいますか(僕は好きですけどね)?

 大和田秀樹先生の4コマでは偽シャアが再び登場!

顔はおっさんだけど、あまりの男前行動に周囲の「あれ偽物じゃね?」という声を封じ込めてきた偽シャアがとうとうドレンと遭遇!


うわっかっこえー!

続きは明日!  
Posted by 天野"kevin"達也 at 10:11Comments(2)ガンダムエース

2012年03月26日

ニュータイプエースvol.7ですわよ

 そうそう、ニュータイプエースvol.7が発売しているんでした。ガンダムエース(26日発売)より先に発売しているのに紹介するのが後になったらダメですよね!やります!今紹介します(単に忘れていただけなんだけど)!


 今号の目玉はやっぱり「ヤマト」でしょう。5月25日にDVD&ブルーレイが発売される「宇宙戦艦ヤマト2199」のコミック版ですよぉぉぉ。

結城信輝さんのキャラクターデザインをベースにしたむらかわみちお先生の絵がいいっ!


佐渡さんだけは松本零士先生風ですが(笑)。ちなみにアニメ版では雰囲気は残しつつもちょっと背が伸びてスマートになっています。

 大和田秀樹先生の「トミノ伝」には…

森口博子…ではなくピロコさんが登場!Z!F91!

 ガンダムAGEですがガンダムエースではフリット編が、ニュータイプエースではアセム編が連載されているんですが…、

ばう先生が描くAGEワールドはアニメ版とは違い明るくて楽しい雰囲気があるんですよねぇ。僕の中では期待したい雰囲気あり。

TIGER&BUNNYあり、エウレカセブンあり、ラストエグザイルあり、マーグメルドありとボリュームありすぎて今号はちょっと重たいですよ!角川書店から580円で発売中です!  
Posted by 天野"kevin"達也 at 00:05Comments(0)マクロス

2012年03月24日

DVDを断捨離

 映画観賞が趣味である以上、どうしてもDVDを多数購入してしまうんです。でもさすがに保管するスペースに問題が出てきたため思い切って断捨離を断行しました。と、言っても売ってしまうのではなく、パッケージのケースを取り替えるという物ですけどね。


タワーレコードで販売されている省スペースケースを使用。写真はDVD1枚用ですが他にもCD1枚・2枚用、DVD2枚用が販売されています。

 裏側はこんな感じ。


 これだけのスペースを確保出来たのであります。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 さて今月の映画喫茶白鯨のネットラジオ版後編が公開されています。僕もちょっと喋っています。そして次回の映画喫茶白鯨は4月3日火曜日、大阪難波の味園ビル内「なんば白鯨」で行われます。19時半頃スタートかな。来て下さい!
http://www.voiceblog.jp/consconwaka/  
Posted by 天野"kevin"達也 at 08:17Comments(0)映画

2012年03月23日

マグニチュード・ゼロ(京都国際マンガミュージアム)

 さて先日、京都国際マンガミュージアムに行ってきたのですが、その目的が「マグニチュード・ゼロ」展でした。これはフランスのバンドデシネ(ヨーロッパでのマンガ)作家達が発起人となり3.11に関するイラストを集め刊行した「マグニチュード9」に加え、日本の作家達の作品を加えて出版された「マグニチュード・ゼロ」のイラスト展になります。



京都国際マンガミュージアムの「マグニチュード・ゼロ」展サイト
http://www.kyotomm.jp/event/exh/311m0.php
在日フランス大使館の「マグニチュード・ゼロ」&「マグニチュード9」展サイト
http://www.ambafrance-jp.org/spip.php?article5261

 実はマンガミュージアムでのメインの展覧は「絵師100人展 京都篇」でしていわゆる萌え系のイラスト集になるのですが「マグニチュード・ゼロ」に比べてしまうと、元々興味がない分野とはいえどうしてもインパクトに欠けた印象を受けてしまいました。「マグニチュード〜」はフランス、スペイン、中国、アメリカ等々の作家さんの熱い想いが重なることで大きく心に響く展覧会になっているんです。展示フロアも小さいですし、他での展示もあるために実物ではなく複製での展示(だと思います)にも関わらず。



 展覧会は5月6日まで行われています。また展示されている作品は画集という形で発売されています。一冊に付き200円が東北地方で活動する慈善団体に寄付されるそうです。

アマゾンの「マグニチュード・ゼロ」へのリンク

  
Posted by 天野"kevin"達也 at 00:05Comments(0)展覧会

2012年03月21日

ハーフマラソンしてきました。

 昨日は第二回淀川国際ハーフマラソンに参加してきました。エントリーしたのはハーフ(21km)!

予報とは違い暖かな陽気の中、完走しました。スマホによるとタイムは2時間5分。スタートが最後尾だったために正式なタイムはもう少し早かったかも。なにせ3000人参加の最後尾ですからね。スタートラインにたどり着くまでに数分かかるのです。これが東京マラソンとかのビッグイベントになると何分かかることになるのやら。

 そして走った後に難波・日本橋に行ったのですが、着いた瞬間にイベントしゅーりょー!

コスプレの皆さんの大群がこちらに押し寄せる押し寄せる(笑)。  
Posted by 天野"kevin"達也 at 12:05Comments(0)その他

2012年03月20日

日本橋ストフェスですね&お芝居

 今日は第8回日本橋ストリートフェスタ2012ですか。震災直後ということで中止になった昨年のイベントから1年経ったわけですね(しみじみ)。ただぬまっちさん司会、ゆでたまごの嶋田先生のチャリティー、そして「ファミコンエレジー」の2イベントが開催できたことは救いでしたねぇ。



前回のストフェス中止の様子
http://numaka.otaden.jp/e161624.html
http://kconasu.otaden.jp/e161590.html

 今年は去年の分も含めて盛り上がって欲しいですね!というか盛り上がろう(と言っている僕はハーフマラソンに出場するために最後の方、見られるかどうか…)!で、我らがぬまっち大佐は中ステージにて世界コスプレサミット2012大阪予選の審査委員として参加!15時5分開始、15時45分終了だそうです。


「第8回日本橋ストリートフェスタ2012」HP
http://nippombashi.jp/festa/2012/index.html
「世界コスプレサミット2012大阪予選」
http://nippombashi.jp/festa/2012/sidecontents04.html

 そして同じく日本橋にあるインディペンデントシアター1stでは「はちきれることのないブラウスの会」が「大沢めぐみの国定忠治」というお芝居をやっています。1時間のコント系お芝居を堪能あれ。この日が千秋楽!


3月20日(祝・火) 14:00/17:00

●会場
in→dependent theatre 1st
詳しくはコチラ http://west-power.co.jp/theatre/access.html

●チケット
前売・当日共通 1,980円

受付及び整理券配布は開演1時間前より開始。
場は開演30分前より開始致します。

「はちきれることのないブラウスの会」HP
http://kan-geki.com/hachibura/index.html
インディペンデントシアターHP
http://west-power.co.jp/theatre/  
Posted by 天野"kevin"達也 at 00:05Comments(0)その他

2012年03月19日

岡本一広先生と!

 先日の七井コム斎さんの「ガンダム講談会乙」の打ち上げに参加させて頂いた後、終電が無くなってしまったので無理にお願いしてコム斎さんのユーストリーム放送「チャンネルZHK」に参加させて頂きました(というか泊めて貰った訳ですが)。なんとガンダムエースで連載していた「ゼロの旧ザク」「トランスルーセント−彼女は半透明」「めぐる88」の作者、今回の講談会のゲストだった岡本一広先生と共演してしまいました。下のリンクから見て下さい!
http://www.ustream.tv/recorded/21167450

「ゼロの旧ザク」にサインして頂きました!

岡本先生、ありがとうございました!

 そしてターンエー若林さん主宰の「映画喫茶白鯨」がネットラジオで前半部分が公開されています。こちらにも出ています!
http://www.voiceblog.jp/consconwaka/
その1
http://fkja.voiceblog.jp/data/consconwaka/1331378284.mp3
その2
http://fkja.voiceblog.jp/data/consconwaka/1331378716.mp3

追記:岡本先生のブログにて今回の来阪のレポートがあります。こちらも御覧下さい。
http://akesime.exblog.jp/15595734/  
Posted by 天野"kevin"達也 at 12:05Comments(0)その他

2012年03月18日

京都国際マンガミュージアム


に来ていますよ。
  
Posted by 天野"kevin"達也 at 11:08Comments(0)その他

2012年03月16日

谷先生と徳光先生のコラボ!

 さてさて遅ればせながらガンダムエースで好評連載中の谷和也先生の「ハイブリッド4コマ大戦線」の第三巻を購入してまいりました。



既にぬまっちさんからレポートがありましたが、この単行本向けの書き下ろし企画にいけ!いけ!ぼくらの徳光康之先生がゲスト出演(というか特別寄稿)しているのですっ!
お帰りなさい!徳光大佐!

しかし徳光大佐はあえての妄想モード!谷先生の「ああっシーマ様愛」に疑いの告発状を!さてこの展開はどうなるのか、担当のガAさんは出てくるのか、それは単行本を買ってのお楽しみ。

ところで第三巻を読んでみるとちょっと気になる点が。「モズのはやにえ」というネタが二つあるんですよ。



「Vガンダム」のシュラク隊を語る上で「モズのはやにえ」は必ず出てくる言葉。これを二回も使うということはさては谷先生、隠れVガンダムファンだな…(徳光妄想モード)

シーマ様っ!谷先生は
カテジナも好きですぞ!


ハイブリ4コマではまだVガンダムネタは書いていませんが、同人誌の方では書いているぽいので、谷先生Vガンダム嫌いではないと思うんですよ。この同人誌買おうかな…。

谷和也公式HP

というわけで(どういうわけだ)「機動戦士ガンダムハイブリット4コマ大戦線?」は発売中。560円ですぞ。

ぬまっちさんネタもありますぞ。  
Posted by 天野"kevin"達也 at 08:32Comments(0)ガンダムエース

2012年03月14日

赤いペヤング

 ちょっと前の話ですがツイッター上で「激辛ペヤング」の話題をしているつぶやきを何件か見たので今日のお昼御飯として購入してみました。

わー、なんか嫌な予感…。

開封してみると意外とシンプルな構成。赤い麺とか具に唐辛子が入っているわけじゃないんですね。ということはソースか…。


はい出来上がり。見た目は辛い感じがしませんね。

食べてみると…うん、そんなに辛くない。
…あ、辛っ!
後に引きずる辛さですわ〜。念のために口を冷やす目的でサラダを合間合間に食べたのですが、これがなかったら食べ切れたかどうか…。

 しかしこれで終わらなかった!先ほどトイレに行ってきたのですが
お尻が熱いの!
ソースに入っていた辛み成分が早くも腸に届くとは!恐るべし「激辛ペヤング」!  
Posted by 天野"kevin"達也 at 22:58Comments(2)食べ物・飲み物

2012年03月13日

94年5月号アニメージュのVガンダム特集・その2

 さて94年5月号のアニメージュVガンダム特集の続きです。今回は「エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督へのインタビュー「母性を乗り越える少年の物語」です。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

こだわりに振り回されるキャラクターたち

 今の時代で、当たるアニメ作品の条件として「面白くない」というのがあると思うんです。内容も絵もクリーンで、人間のドロドロしたものがない作品のことです。まあ、今の日本では大量消費の時代が想像の必要を薄らげたし、表層的な人間関係が主流ですからね。クリーンなものがより受け入れられる、と思いもします。でも僕自身は、それが見えないと面白くない。そういうここ数年の風潮の中で、そのドロドロッとした部分を、ストレートに見せてくれたのが「Vガンダム」でした。

 「Vガンダム」に登場するキャラクターは、必ずなにか一つこだわりを持っていると思うんです。それにとらわれて振り回されていくという……。僕が「Vガンダム」がいいなと思ったのは、(第6話の「戦士の輝き」で)ワタリー・ギラ大尉が、ウッソに言う「こんなことをしていると、みんなおかしくなる。そうなる前にMSを降りた方がいい」というセリフを聞いてからです。そのセリフが暗に意味することを感じたときからですね。

 カテジナさんには、はじめから興味がありました。ああいうキャラって、富野さんの作品には必ず登場してきて、僕は好きなんですが。理想を振りかざして、それを達成する才能もないのに、口だけは言ってしまって、結局みんなを振り回してひどい目に遭わせるバカ女ですね(笑)。カテジナさんが出てきたときには、これはグー!だなと(笑)。やはり、シリーズ終盤では真打ちでしたしね。


ウッソは富野さんの理想の少年

 「Vガンダム」に登場する女性たちって、みんなウッソの母親になろうとしていたと思うんです。みんな母性の象徴のようなキャラだった。その母性にはふたつの側面があると思う。まず絶対的な愛で、男に逃げ場所を作って包み込んでくれる面。それは同時に男にしがみつき、束縛し、呑み込んでしまうエゴな面でもあると。

 母親が母親であり続けるためには、その相補的アイデンティティとしての「子」が必要なんです。子どもがいない母親というのはあり得ませんから。自分の母性という物を保護するためには子供をつくらなくてはならない。「Vガンダム」って、そこから外に出ようとするウッソという少年の物語だったと思います。

 ルペシノも、ファラも、シュラク隊も、マーベットも「母」になろうとしています。でも、カテジナさんはウッソの母親になりたくなかった。憧れは邪魔臭かった。ウッソという「息子」は重荷だったんだと思います。その中でウッソは、父性にこだわっていますね。あなた方の子どもなんかになりたくない。束縛されたくないと。

 ウッソは富野さんの理想ですよね。こうありたいという。それが(現実に対する)絶望から出ているところがいいと思うんです。「〜たい」であって「〜なのだ」ではないんです。富野さんの話って「こうありたい」「人を信じたい」なんです。だから基本的に人を信じていないのではないか。そこの絶望度がものすごく強いので、逆に人を信じようと思い込まないと生きていけない。

 ウッソは最後までカテジナさんを信じていたかった。そういうキャラにウッソ、つまり「嘘」というネーミングをしてしまう、そんな絶望感が富野さんのそこに流れていて、そこが凄く好きなんです。なにか凄く乾いていて……。


富野さんの作品は本当のオリジナル

 それが富野さん自身のどこから来ているのかは分からないんですが、富野さんの私小説的なところから来ていることは確かだと思うんです。先ほど話したワタリー・ギラのセリフの話などは、富野さんの置かれているアニメ制作の現場に対する声だと思います。僕から見ると「Vガンダム」のキャラたちは、みんなアニメ関係者か、アニメファンに見えてしまうんですが……。僕は本来、創作のオリジナルというのは私小説にしかないと思っているんです。本で読んだり、人に聞いた知識は所詮、借り物でしかない。自分が作家性を持ってオリジナル作品を作ろうと思ったら、「自分」というものを、包み隠さずさらけ出すしかないと思うんです。その点で、富野さんの作品は本物のオリジナルだと思う。

 富野さんはアニメ界でそれができる、それも商業作品として成立させることができる、数少ない一人であり、その作品が毎週テレビで見られたという、この一年間は、僕にとって幸せでしたね。
(3月22日ガイナックスにて談)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 庵野さんのVガンダムに対する洞察力は凄いとしかいいようがありません。しかもこれが最終回(3月25日)が放送される直前での考察ですからね。クリエーター仲間達との語り合いから見つけた点もあったでしょうし、スタッフとしてガイナックスが関わっていた事から資料に触れることが出来たことも考慮しないといけないでしょうが、それでも凄い。

 シュラク隊やルペ・シノ、ファラ・グリフォン達がウッソの母親になりたがった点は誰もが気づく点ではあるのですが、カテジナが母性を拒否している点はこのインタビューを読むまでは解りませんでした。カテジナというのはクロノクルというパートナーがいることから「女性」ではあろうとするんですが、インタビューにあるとおり母性から逃げ、男性中心である軍人になる、どこか性別の概念を離れた「ニュートラル」な存在に見えます。カテジナのような、と言うといろいろ語弊があるのですが(苦笑)このような仕事を続け、結婚はしない女性達は特に今、多くいるように感じます。

 富野さん自身、女性が職業につくことに対して否定はしないと思うのですが、その一方で「自然の摂理」から「女性が子供を産まないというのはどうなの?」と疑問を投げかけているように思えます。

 ただカテジナだけが異常かというとそうではなく、他の女性達を見ていくと…。

○シュラク隊やルペ・シノ達「生んでもいないのにウッソの母親になろうとする」
○女王マリア「子供(シャクティ)を捨てておきながらザンスカール帝国の母になる」
○シャクティ「カルルマンを育てたり種を植える行動から一番の母性の持ち主ではあるが、本人はまだ少女」
○ミューラ・ミゲル「母親でありながらウッソが一流の戦士になるように育て、ザンスカール帝国が地球に侵攻してきた際には子育てを放棄し、リガミリティアの活動とMSの開発に没頭する」


という状態で皆、母性という点でどこかおかしい物を持っています。これでカテジナが異常と言うなら
この作品に出てくる女性は
皆、どうなのよ?という
話になるんですが(苦笑)。


誇張して「皆」と言ってしまいましたが、まともな女性キャラクターも数が少ないながらも存在しています。パートナー、オリファーとの子供が出来たことでウッソへの気持ちが完全に切れたマーベット、ウッソのことを母性や恋愛対象では見ていなかったマルチナ・エリシャ姉妹とスージィ、地球に取り残されたザンスカール帝国の兵士、マチス・ワーカー夫人のレーナ・ワーカーの5人です。ただ、このまともな中でもマーベット、マルチナ・エリシャ姉妹、スージィはリガミリティアの戦闘員・準戦闘員だったことを考えれば、本当の意味でのまともな女性はレーナ・ワーカー一人になってしまうのですが…。

 この「ゆがんだ母性」というテーマは庵野さんの「新世紀エヴァンゲリオン(95年)」に引き継がれる事になります。

 僕はそれなりに映画は見ている方だと思うのですが「創作のオリジナルというのは私小説にしかない」という点にも納得。貴族や裕福な家庭出身の監督は貧乏人の物語を描くことは出来ないし、その逆もしかり。戦争映画にしてもアメリカが常に戦争をしているからこそアメリカ人が描くのが得意とも言えます。戦後日本の戦争映画に迫力があるのに、最近の作品にそれがないのは監督や役者に第二次世界大戦の経験と記憶が関係してるのも大きくあるのでしょう。

 ただ、富野さんは「Vガンダム」のモデルになったボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を実際に経験した訳ではありませんし(かなりのリサーチはしたでしょうが)、戦後生まれでもある以上、「Vガンダム」の戦争が富野さんの私小説と言うには無理があります。となると、この当時の富野さんの中にあった「熱い想い」をガンダムワールドに変換することで「Vガンダム」が出来たのではないか、そしてこの「熱い想い」は当時のアニメの現状、現場、ファンに対しての「アニメの表現はこのままで良いのか?」という物ではなかったのか、と庵野さんは推測しているのだと思います。この「熱い想い」に関しては「その3」での幾原邦彦監督へのインタビューでも触れることになるので続きはそちらで。  
Posted by 天野"kevin"達也 at 08:09Comments(0)Vガンダム

2012年03月10日

サムスンGALAXY S2 wimaxに買い換えました

 さて1年半使ってきたHTCのスマートフォン「Desire」が物足りなくなってきたので思い切って新しいのを購入しました。サムスンの「GALAXY SII wimax」です。

 Desireも頑張ってくれたのですが、有機ELパネルに何本か横線が入る現象が起きたのが買い換えの決定的なきっかけになりました。それとアプリを入れるにはメモリの容量が厳しくなってきたのも原因ですね。アンドロイド携帯ではアプリは一応、携帯本体の内蔵メモリと後付のSDカードによる外部メモリのどちらに保管しても動くようにはしているのですが、事実上内蔵メモリに保管していないと動かないアプリがほとんどであるのが現状です。そのためDesireの内蔵メモリ、512MBではどうしても容量不足になってしまいました。

 個人的にはHTCというメーカーは好きだったので次も、とは考えていたのですが新しいタイプでも内蔵メモリが1GBしかないとなると…。というわけで16GBあるGALAXY SIIにしました。しかし実物をさわってみると結構大きい(苦笑)。そのかわり文字等がかなり見やすいので老眼になった方向きかもしれません。  
Posted by 天野"kevin"達也 at 00:58Comments(0)スマートフォン

2012年03月07日

映画喫茶、ありがとうございました

 さて昨日の映画喫茶白鯨も無事に終了。御来場頂いたお客様、ありがとうございました!


 毎度、なんば白鯨さんにお願いしてユーストリーム放送をお願いしているのですが、今回は放送機器の問題があるそうで動画の公開をすることが出来ませんでした。しかしネットラジオ版の「悪食レイディオ」の収録は行われましたので、その公開をお待ち下さい。ではまた来月!

http://www.voiceblog.jp/consconwaka/  
Posted by 天野"kevin"達也 at 00:31Comments(0)映画

2012年03月06日

忘れていません!ガンダムエース4月号ですっ!

 さて東京行き等ドタバタしていたためにガンダムエース4月号の紹介をほとんど出来ていませんでしたがやりますよ!

表紙だけ既に紹介したんですが改めて今回の表紙はなんとトニーたけざき先生!

 今までは安彦良和先生が表紙を担当されていたんですが、オリジン連載終了後のこれからは各先生の持ち回りになるんでしょうね。ん、ということはいつか徳光康之先生の表紙もあり得るのか…。


ドムの表紙が観たい!
(このパターン使い過ぎかな…)

 話はトニー先生に戻して「サクサク大作戦」です。トニー先生オリジナルMS「サク」がどんどん人間くさくなっています!

なんか乳首付いちゃっているし。そういや以前の連載「トニーたけざきのガンダム漫画」でセイラさんの乳首を大人の事情で描かせて貰えなかったのでこれでリベンジできたのかな(考え過ぎ!)?

 夏元雅人先生の「鉄のかん馬」。夏元先生の絵は色っぽくてええですなぁ。

一人のMS乗りではない兵士からの視点で描く戦争というのは僕としても大好物なはずなんですが…何故なんだろう、あまり話が進んでいない感じがするんですよねぇ。好意的に取れば今は大きくドラマが動くまでの前振り、とも言えなくもないんですが、もうそろそろ何か「ドーン!」というのが欲しいところなのです。

 羽生生純先生の「俺は生ガンダム」の新作「俺は生ガンダムUC」が不意打ちのような形で始動!

個人的には「生ガンダム」、はあまり好きではなかったんですよ(安彦先生は絶賛だったようですが)。これはファーストガンダムのパロディが数多くある中で、僕の中では埋没してしまったからだと思うのですが、この「生ガンダムUC」は新鮮でいいです!おもしろい!

 ことぶきつかさ先生の「デイアフタートゥモロー」はカイが一年戦争の戦友達を振り返る物語なのですが、今回はミハルの話。

これは何も言いますまい。カイがミハルの話をして悪い話になるはずがないのです。

 島本和彦先生の「Gガンダム」も何も言いますまい!熱い!

どこのドイツ(笑)!

 ときた洸一先生の「ガンダムEXA」はゲームセンターの「エクストリームバーサス」とのタイアップという縛りがありながら楽しい世界を描けていますね。

「エクストリームバーサス」の新バージョン「フルブースト」に主人公レオスのエクストリームガンダムが参戦。しかもGガンダムのドモンから学んだ格闘戦技術が出される!このレオス版エクストリームガンダムはプレミアムバンダイ・ホビーショップ限定で販売されています。
http://p-bandai.jp/hobby/special-1000002520/
 
 Vガンダムファンとしては見逃せない長谷川裕一先生の「クロスボーンガンダム ゴースト」もよし!


という訳でガンダムエース4月号は只今発売中、650円ですよ。古谷徹さんのコラムにはぬまっちさんも出ている!買うべし!  
Posted by 天野"kevin"達也 at 01:15Comments(0)ガンダムエース

2012年03月05日

明日は映画喫茶白鯨です!

 あっという間に一ヶ月たったんですね。なんば白鯨の月一映画イベント、映画喫茶白鯨がもうやってまいりました。

3/6(火)
「映画喫茶白鯨」
スタート 19:00 / ¥500-
出演 / 吉田徹(アニメR)、若林賢太郎、ごんぼそ、ケビンコナス、他
http://hakugei.net/archives/3754

19時スタートとなっていますが、出演者、お客様が集まりだしてからぼちぼち始めますのでちょっと遅れても大丈夫だと思います。今回は米アカデミー賞、日本アカデミー賞の結果、そしてラズベリー賞のノミネートについての話をすることになると思います。

 ちなみに姉妹店、なんば紅鶴の方では「スーパー屁理屈トークバトル!」を開催しているのですが、こちらも今回のテーマが映画!松竹芸能所属の芸人さん達が映画をテーマにタイマントークバトルをします。こちらも来て下さい!

3/6(火)
「スーパー屁理屈トークバトル!」
スタート 19:00 / ¥500- (1drink別)
出演 / 竹下ポップ、華井二等兵、松原タニシ、小森園ひろし、B.カシワギ、にしね・ザ・タイガー、DNA池上、モリカワさん、奈津川みき、松本リゾット、他
http://benitsuru.net/archives/1898  
Posted by 天野"kevin"達也 at 13:05Comments(0)映画

2012年03月04日

Vガンダム研究会最終回です


2年半かけて見てきた大阪ガンダム学会Vガンダム研究会最終回です。俺お疲れ(涙)!
  
Posted by 天野"kevin"達也 at 16:22Comments(0)その他

2012年03月03日

5時間半の映画見た


ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で行われたワーグナーのオペラ「神々の黄昏」を映画館で見る企画があったので行って来たんですが、上演時間が5時間半!正直に言います。何回か寝ました(苦笑)!
  
Posted by 天野"kevin"達也 at 16:25Comments(0)その他

2012年03月02日

「三丁目の夕日’64」鑑賞

 シリーズ最新作「ALWAYS 三丁目の夕日’64」を見てきました。見てきたんですが…。

 過去の二作品は面白く、楽しかった印象があったのですが、今回はちょっとダメでした。話としては良くは出来ていたと思うのです。ですが、前二作で各キャラクターの性格等がよく解ってしまっているために行動パターンが正直、読めてしまうんですよ(苦笑)。そのために新鮮味に欠けた印象が強かったです。さらに言うと前までは「戦後日本の歴史」を描いていたんですが、三作目になるとそれよりも「三丁目の夕日の歴史」の重要性が増してしまって東京オリンピックを舞台にした意味があまり見出せないような…。

 続編物にはつきものの難しさではあるのですが、こうなるんだったら新キャラ中心でストーリーを組んでいき、旧キャラが時折ストーリーに絡んでくる、ガンダムファンなら解る例えだと思うのですが「Zガンダム」方式でやった方が面白くなっていたかもしれませんねぇ。

 それとこれが震災前だったらもう少し楽しめたような気もするんです。震災後は直接・間接に関わらず人の死を目撃することで観客側の感覚が変わってしまいました。その変化してしまった状況でこの「’64」はちょっと脳天気過ぎたかな。パンフによると撮影は震災の前後に行われたために修正するのには遅すぎた事情もあるのですが、もし可能ならば戦争からの復興を描いた第一作に戻ってやって欲しかったです。

 ただ二時間半という長めの上映時間でありながら退屈する事はありませんでした。そこは良かったかな。

 さてこの作品は僕が参加しているなんば白鯨での月一映画イベント「映画喫茶白鯨」での宿題テーマでしたので、ここで改めて感想を言っていると思います。今月は3月6日(火)19時頃スタートです。
http://hakugei.net/archives/3754  
Posted by 天野"kevin"達也 at 14:22Comments(0)映画