2010年10月04日

Vガンのキャラ名には意味がある???

 さてVガンダム研究家でもあるわたくしケビンでございますが(今決めた)、Vガンダムの登場人物の名前、それも英語表記を見てみると富野監督の隠されたメッセージが見えてきたので紹介してみようかと。ちなみに以下に上げる例は僕の勝手な推測なので
信じるか信じないかはあなた次第です(笑)。

その1 オリファー・イノエ


 リガミリティアのシュラク隊のリーダー、オリファーさん。テレビ朝日で放送されているのを見ていた時、僕は「オリファーさん」のことを「オリバーさん」と聞き間違えていたのですが、調べてみると英語表記では「Oliver Inoe」となっていてあながち間違いではなかったなかったようです。

 で、何故オリバーとせずにオリファーとしているのかというと、あえてドイツ語での読み方にしているようなのです。僕はドイツ語には詳しくないのですが、「V」は「F」のように読むんだとか。例としてフォン・ブラウンというドイツ出身のロケット開発者がいますが(ガンダムワールドでは月都市の名前)、彼は「Von Braun」と書くのですがボンではなくフォンと読みますね。


 日本では子供に名前を付けるときに漢字の意味を考えて付けますが、それは他の国でも同じで名前のルーツを調べる検索サイトまであるくらいです。で、オリファーを調べてみると「elf army」もしくは「host of the elves」、意味は「天使の軍隊」もしくは「天使達の主人」となります。女性達ばかりで構成されたシュラク隊のリーダーとしてはあまりにぴったりすぎる意味なのですが…。

 ちなみにイノエというのはイノウエが縮まった名前なんだそうです。


その2 ハンゲルグ・エヴィン

 主人公、ウッソ・エヴィンのお父さん。リガ・ミリティアのリーダー、ジン・ジャハナムの一人である彼はザンスカール帝国と地球連邦を戦わせるために暗躍しています。

 ところでハンゲルグという名前は一見、初期のビートルズが公演したドイツ・ハンブルグ(Hamburg)ぽくてありそうな感じがしますが、どうも実際には使われない名前のようなのです。そこで英語表記を見てみると…

Hangerg

最後の「G」を取ってみると

Hanger

ハンガー。つまり服を収納する際に使うアレになるわけです。動詞になると「ひっかける」という意味になるのですが、実は「Hanger」には…

死刑執行人

という意味もあるのです…。藤波さんが突然髪の毛を切りだして「まてまてまて!」と猪木さんが発した言葉を言いそうになりますが(笑)。ハンゲルグはどうもザンスカール帝国出身でありながらここの政治を握ったガチ党に反発して抵抗運動を始めた「らしい」ので、もしこれが当たっているとしたらガチ党への復讐の意味を含めた名前なのかもしれません(あーこわ)。


その3 ウッソ・エヴィン

 はい、主人公のウッソ君です。「ウッソ」の由来は比較的有名で「ウソみたいに強い(才能がある)」という普通にはあり得ないスペシャルな存在であることから「ウソ」から「ウッソ」になりました。

 検証するのはエヴィンの方です。響きから英語で書こうとすると「evin」となるのですが実際は「ewin」となります。オリファーさんの時と理由が似ていてドイツ語をルーツとする名前で「W」を「V」のように発音します。例として音楽家のモーツアルト、映画監督のペーターゼンの名前でウォルフガング(Wolfgang)というのがあるのですが、正しくは「ヴォルフガング」と言うそうです。

 ところで「ewin」という名前は時間と共にどんどん短くなっていった名前で元は

ewing

という名前で、さらにさかのぼると

newinger

という名前になるそうです。この「newinger」ってよく読むと

「新しき翼を持つ者」

という意味にも取れます。ウッソはシリーズ後半にV2ガンダムに搭乗するのですが、この武器の中に「光の翼」があることを考えるとまた意味深な名前を付けたな、と思うのです。



その4 カテジナ・ルース


 さて真のVガンダムファンは決してカテ公と読んではいけないカテジナさんですが、ルースは「loos」と書きます。「loos」はドイツやオランダに実際にある名前です。ちなみにこの名前の派生の一つに「loose」というのもありまして、英語で読むと「時間にルーズ」として使われる「ずぼらな」という意味になります。実はこの「loose」には

尻軽

という意味もあったりするのです。あれ?やっぱりカテ公て言ってもいいのかも???ちなみに古い英語では「loose」は豚小屋という意味もあるんだとか…(オイオイ)。

その5 シャクティ・カリン

 シャクティはヒンドゥー教の女神の名前で「大神の母」とか「女性の力(の源)」とか「幻想の力」という意味があるのですが(最後のはエンジェル・ハイロウが起こした幻惑を考えると意味深ですな)、シャクティよりも注目したいのは本名のアシリアの方です。


 アシリアは「ASSYRIA」と書きますが、実はこれ、本当はアシリアではなくアッシリアと読みます。歴史が好きな人はピンとくると思うのですが世界四大文明のひとつ、メソポタミア文明に属するアッシリア帝国のことです。この国が面白いのは神様が王で実質的に支配している人間の王は福王という立場だったこと。これは宗教的指導者であるマリアが女王でありながら、実質的に支配しているのがカガチであるザンスカール帝国と通ずるものがあります。

 さらに興味深いのはこのアッシリア国は今のイラク北部にあったのですが同じくメソポタミア文明を構成していたイラク南部にあった国がバビロニア帝国。そうですF91の敵方であったコスモ・バビロニアの元ネタなのです。これはF91とVガンダムは陸続きであるという富野監督からのメッセージなのではないでしょうか?実際細かな点でこの2作品の共通点は見られますしね。


 とまぁ色んな解釈をしてみたのですが、これをやってみて気が付いたのは世の中にある陰謀説というものは「なんとでも言える&作れる」んだなぁ、ということです。それっぽい事実を並べていけば出来ちゃうんですよね。僕があげた五つの例もある程度の確証があるから紹介したのですが、僕の想像の中で出来た物ですから「この内の一つくらい当たっていたらいいなぁ。」くらいにしか思っていませんし(笑)。じゃあ何故紹介したんだ?と聴かれるかもしれませんがそれなりにネタとして面白いでしょ?

 念のためもう一度。
信じるか信じないかはあなた次第です。  
Posted by 天野"kevin"達也 at 21:00Comments(4)Vガンダム