2011年11月23日

「ラビット・ホール」鑑賞

 ニコール・キッドマン主演、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のジョン・キャメロン・ミッチェル監督の最新作「ラビット・ホール」を見てきました。

 ベッカ(ニコール・キッドマン)とハウィー(アーロン・エッカート)の二人の間には息子ダニーがいた。そのダニーは家の前を飛び出した事により交通事故にあってしまい亡くなっていた。ベッカは息子の存在を消すことで克服しようとしているのに対し、ハウィーは息子の思い出を引きずっていたために夫婦関係にズレが生じ始めていた。

 そんな中ベッカはダニーを跳ねた高校生のジェイソンを偶然見かける。追跡してみると偶然顔を合わせてしまうのだが、お互いに心境を話したい気持ちがあったのか公園のベンチで話し合う。ジェイソンはパラレルワールドを元にした「ラビット・ホール」という漫画を執筆しており、ベッカは完成したら読ませて欲しいとリクエストする。その一方で夫婦関係のズレは大きくなっていき…というお話です。

 アメリカ映画にありがちな展開にはならない、どちらかというとヨーロッパ的な終わり方をする作品でした。静かに見る側の心に入ってくるタイプの映画で個人的には好きな作品です。

 ですが、子供を跳ねたジェイソンがたいしたペナルティを受けずに普通に生活をしている事に最後まで違和感があるんですよねぇ。日本では歩行者側に過失があったとしても運転手側の過失の方に重きを取るのですが、アメリカでは多分そうじゃないんでしょうね。ただ、通学バスを利用したり、卒業パーティーに参加するときも後部座席に座っている事を考えると免許の失効はあったかもしれませんが。

 ジェイソンもそうですが、彼をあっさり許してしまうベッカにも納得しづらい所もありました。そういう点が不味かったのか2010年の賞レースでもニコール・キッドマンの女優賞以外ではほとんどノミネートされない結果となっています。確かに俳優陣の演技はいいんですけどねぇ。

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Posted by 天野"kevin"達也 at 00:05│Comments(0)映画
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