2013年02月23日

「世界にひとつのプレイブック」鑑賞

 混戦気味のアカデミー賞の穴馬作品になるかもしれない?「世界にひとつのプレイブック」を鑑賞してきました。

 パット(ブラッドリー・クーパー。ハングオーバーの人)は妻が浮気していた相手を殴打したことで精神病院に収監されていた。退院は出来たものの妻への異常な執着心は増すばかりで一歩間違えれば病院に逆戻りの状態であった。ある日、友人の奥さんの妹、ティファニー(ジェニファー・ローレンス。ハンガーゲーム、X-MENファーストジェネレーションの人)と知り合う。ティファニーは警察官である夫が亡くなり未亡人となりパットと同じく精神を病んでいた。パットは当初、ティファニーをうっとおしく思っていたが、お互い心に傷を持つ者同士通じる所があったのか友人関係になっていく。やがてティファニーの趣味であったダンスのパートナーになるパット。お互いのひかれあう心は、そして病はどうなっていくのか?

「世界にひとつのプレイブック」鑑賞 

 いやー、パットもティファニーも、そして彼らほど酷くはないけど出てくるキャラクターそれぞれが危なっかしくて笑えました!この映画は負け犬達がお互い傷を舐めあいながら再生していくストーリーなのがいいんですよ。だけど隠し味として設定されているアメフトチーム、イーグルスの事がこの競技に馴染みのない日本人にはわかりにくかったのは残念。舞台である08年の前年までこのチームは弱小チームでなかなか勝てなかったそうなのです。それが一転して結果を出し始めた状況が映画の「負け犬」達に重なるようになっていたのですが…(低迷期の阪神タイガースみたいな感じなんでしょうか)。このあたりについてはパンフにある町山智浩さんの解説が詳しいので上映前に読むことをオススメします。

 また町山さんの文にはこの映画の主人公達と同じく精神を病んでいたデヴィット・O・ラッセル監督についても書かれています。病のために映画業界を干されかけた監督に救い手を差し出したのが実は俳優のマーク・ウォールバーグ。彼が製作も担当していた「ザ・ファイター」で監督をしたことで復活を遂げたわけですが、この映画も「ダメ人間の再生物語」だった訳で…。ラッセル監督の病気のことを知っていると「世界にひとつのプレイブック」も「ザ・ファイター」もまた違った見方が出来ると思いますね。

 さて25日に発表されるアカデミー賞ですが今年ほど作品賞がどれになるか解らない年はないですね。当初
「アルゴ」で行くんじゃない?
→あ、でも「ゼロ・ダーク・サーティ」という凄いのが出てきた。
→「リンカーン」公開。アカデミー会員はこういうの好きだよね。
→アカデミー賞ノミネート発表。監督賞に「アルゴ」のベン・アフレックと「ゼロ・ダーク・サーティ」のキャスリン・ビグローが入っていない事に一部反発が。この反発が作品賞に影響する?
→混戦状況の中、「世界にひとつのプレイブック」もアカデミー会員が好きそうだよね。
→とりあえず「ジャンゴ」はないな(苦笑)。

という状態だとか(ちょっといい加減なオレ調べ)。ちょうど25日は映画喫茶白鯨に出演しますので、その結果を見ながらお話しします。来て下さい!

「映画喫茶白鯨〜若林誕生祭〜」
3月25日(月)
start 19:00 / ¥500- (1drink別)
出演 / 吉田徹(アニメアール)、若林賢太郎、ごんぼそ、帝、ケビンコナス(予定)
http://hakugei.net/archives/5900

 今月は映画喫茶主宰、若林賢太郎氏の誕生月ということで「若林に観せたい映画」をテーマにしてやります!出演者全員で課題作品を見てくる「宿題のコーナー」はTED(マーク・ウォールバーグ主演)、LOOPER/ルーパー(ブルース・ウィルス、ジョセフ・ゴードン・レヴィット主演)、トータル・リコール(レンタル。コリン・ファレル主演)の三作品になります。

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Posted by 天野"kevin"達也 at 22:36│Comments(0)映画
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