2013年10月01日

映画「ストロボ・ライト」を見てきました!

 知り合いの役者さんが多数出ているということで大阪九条のシネ・ヌーヴォXさんで「ストロボ・ライト」を見に行って来ました。「ソウル・フラワー・トレイン」に引き続いてのインディペンデント映画。今作は伊丹市及び市民の皆さんの強力を得て製作されたんだそうです。

「ストロボ・ライト」公式HP
「ストロボ・ライト」サポーターズクラブ

 東京のとある家で殺人事件が起きた。その遺体には片方の手首が切り落とされていた。警視庁は捜査を行う中で23年前に起きた事件との類似性を見つける。この事件は容疑者の自殺ということで決着がついたはずなのだが、この時をなぞるように次々と事件が起きてゆく。果たして二つの事件の関連はあるのか?そして犯人は誰なのか?というお話でした。

映画「ストロボ・ライト」を見てきました!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 ジャンルとしてはサイコサスペンス。プラスラブストーリーですね。インディペンデント映画となると低予算のために世界観が小さくなりがちだと思うのですが、この映画は伊丹市の協力が生きたのかそれを全く感じさせないのが凄い!それと片元監督の映像センスが美しいのでチープさを感じさせないのも良かったです。あと、地味なところだけど音楽の使い方。主人公小林刑事(福地教光)の精神状態にリンクする形でちょっと心がざわつくような音楽を使っているのですが、これが上手い!ただちょっと注文を付けるなら序盤はもっとさりげなく隠し味的に使って欲しかった。終盤に向けて徐々に音を大きくしていけばもっと緊張感も高まったんじゃないかな?ベースが効いた音楽なので特に序盤ではセリフの邪魔になっていたのが残念。

 脚本に関しては難しくし過ぎたかな、という感想。終盤に向けて二つの事件から生まれた様々な出来事を回収していかないといけないのに、逆に脇道の話が増えてしまい、事件の全体像が見えにくくなったのはちょっと残念。それと2時間前後の作品だから特別長い部類に入る訳じゃないのに「これで終わる?」「あれ終わらない?」の繰り返しで間延びした感じになったのは勿体なかったなぁ。やや力業かもしれませんが終盤の持って行き方さえテンポよくすれば、全体像が見えにくい問題はなんとかなった気もするんですが…。

 シネ・ヌーヴォXさんでの映画料金、1500円分は十分に、いや1800円でも文句言えない出来でありました(ちょっと言ってしまったけど…)!なによりもこの映画を見て得た収穫は片元監督の才能、インディペンデント映画というジャンルの可能性、伊丹市協力の実績、そして主演の福地教光さんという「これから」を大きく感じ取れた点に尽きると思います。

 「ストロボ・ライト」はシネ・ヌーヴォXさんで10月4日まで。その後京都シネマさん、宝塚シネピピアさんをまわるそうです。

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Posted by 天野"kevin"達也 at 21:35│Comments(0)映画
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