2013年11月08日

「陽だまりの彼女」鑑賞

 映画喫茶白鯨の「宿題」になったので映画「陽だまりの彼女」の感想なんぞを(11/30です。よろしくお願いします)。実は小説を公開前から読んでいたんです。小説は本当に面白かった!テーマとしては昔話にもあるような使い古された物ではあるんですが、作者の越谷オサムさんの文がテンポ良く進むのと、ビーチボーイズの名アルバム「ペットサウンズ」に収録されている「素敵じゃないか(原題:Wouldn't It Be Nice)」を物語に上手く絡ませている点がオシャレでとても良かったのです。

「陽だまりの彼女」鑑賞

 さて映画の方ですが、小説の「前半ラブストーリー、後半ぷちミステリー」のミステリーを少し削ってラブストーリーを広げた印象を持ちました。見に来るお客さんが女性中心になる事(なにせ主人公が松本潤さん!)を考えるとこの狙いは上手くいったと思います。上映終了後のお客さんの反応を見ても上々な感じでしたね。

「陽だまりの彼女」鑑賞

 ただその一方で「泣かせ所」で思ったほど鼻をすする音が聞こえてこなかったなぁ…。小説同様、ビーチボーイズの「素敵じゃないか」が物語の重要なキーとなっているんですが、小説の方の「泣かせ所」はヒロインの上野樹里さんがやたら気に入っているこの曲に興味を持っていなかった松潤があることがあって終盤ようやく購入。そこでライナーノーツを読んで意味を知り泣く、この方が観客も泣けたと思うんですが。「小説は小説。映画は映画」というのは解ってはいるんですけど、小説の面白さを知っているだけにちょっと普通のラブストーリーになっちゃったガッカリ感がありました。前述の「ぷちミステリー」も映画始まってすぐの所で相当なネタばれになっているし、松本潤さんが鉄道オタクという設定も小説では大事な設定だったのですが、映画ではさほど意味を持たなかったのにこれが継続して使われた所も「?」だったなぁ。

 普段点数は付けない主義ですが、「アイドル映画」としてのくくりならば5点満点中5点。だけど「映画」としてならば3点でした。

 役者さん達の中で印象に残ったのが上野樹里さんの高校生時代を演じた葵わかなさん。どこかで見たことがあると思ったら日動海上火災のCMに出ていたんですね。それとJR西日本のマナーキャンペーンのポスター。知らず知らずのうちに顔を覚えていた!彼女、ちょっと売れる予感アリですね。



「陽だまりの彼女」鑑賞


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Posted by 天野"kevin"達也 at 12:05│Comments(0)映画
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