天野"kevin"達也の亡命予定地（仮）

　さて１日に大阪ガンダム学会に行って来たわけですが、Ｖガンダムの導入部は不親切ですよねぇ。ファーストガンダムから始まった宇宙世紀の説明もありませんし、Ｆ９１の頃から地球連邦が形骸化し、敵と戦うのは軍隊ではなくリガ・ミリティアという民兵組織という説明もなし。さらに「１話からガンダムが出てこないとはどういうことだ！」という上からのプレッシャーから本来４話だった物を１話に持ってきて、１〜３話となるべき物をシャクティの回想という形にしているためにややこしい事態に拍車をかけています。

　ただ、そんなややこしいＶガンダムですが初回放送を見たときに不思議とはまってしまったんですよねぇ。それも過去にほとんどガンダムを見ていない状態だったのに。ガンダムエースで「キャラクロ！」を連載している平尾リョウさんも同じようなはまりかたをしたらしく、２００９年５月号でのガンダム３０周年を記念して漫画でＶガンダムの思い出を語っていました。






過去のガンダム作品を見ないと解りにくいＶガンダムですが、もしかしたらガンダムという先入観がない方が意外とすんなり入っていけるのかもしれませんねぇ。

　さて本作の主人公はウッソ君ですが、可愛い顔とは裏腹に基本的なモビルスーツの動かし方・格闘技・ゲリラ的なトラップの仕掛け方を拾得している恐るべし１３歳だったりします。ただウッソの両親が彼にそういった才能を持つように教育した事も、彼が才能を持っていることもはっきりと説明されることもなく示唆する形で色んな所に散りばめられているために、ウッソが「嘘みたいに」何でも出来ちゃうのはニュータイプだからと思いがちなんですが、実は教育のたまものであるんですね。ニュータイプである前にスペシャルなんですよ。

　しかしウッソの両親は来るべき対ザンスカール戦を見越して自分の息子に戦争に役立つことを教え込んでいた訳ですからとんでもない両親です。「逆襲のシャア」でアムロが「俺はマシーンじゃない！クエスの父親代わりなど出来ない！だからか？貴様はクエスをマシーンとして扱って！」とシャアに説教したのはなんだったのか（笑）。


　こうしてみるとリガ・ミリティアは実は「良い方」ではないのではないか？と思えてくるのですが、アニメアールの中澤勇一さんは早くからリガ・ミリティア「悪い方」説を唱えていたようで、その中澤さんが次回３月１日の大阪ガンダム学会に出席される「予定」となっています。いやーどんな話をしてくれるのか楽しみ楽しみ。という訳で３月１日は見に来て下さい！（ｂｙシャクティ）

第６回【大阪ガンダム学会】（毎月第一月曜）
〜Vガンダム研究会（第2回）〜
日時：3月1日（月）　開場19：00〜　開演19：30〜
場所：なんば白鯨（大阪市中央区千日前2-3-9味園ビル２Ｆ）
学会費：1000円（1ドリンク500円別）
パネリスト：旭堂南半球　ごんぼそ（ゲーム監督）　中澤勇一（アニメーター）


【旭堂南半球のガンダム講談一年戦争（完全版）〜ルウムの章〜】
日時：2月13日（土）　18：30開場／19：00開演
場所：ワッハ上方4F　『上方亭』
（大阪市中央区難波千日前１２−７　ＹＥＳ・ＮＡＭＢＡビル４F　なんばグランド花月の向かい。ジュンク堂ビルの４F）
料金：予約　1800円　http://form1.fc2.com/form/?id=454155
　　　　当日　2000円
演目：
『ルウム海大海戦（新）』
『ガデム補給隊を守れ』
『古今まれなる追撃戦』
他