2010年05月13日

現実を見ることになった90年代

 今、プロレス・格闘技雑誌の「kamipro」を読んでいるんですが、この1990年代特集がなかなか興味深いのです。

現実を見ることになった90年代
この本を読むと90年代はプロレスの幻想が解けてK−1やPRIDEという真剣勝負という「現実」を見ることになった時代と改めて思うのですが、他の分野でも「現実」を見る事になってしまう事件が多いのです。

 長らく死亡事故の無かったF1に94年にラッツェンバーガーとセナの事故死、バリチェロとベンドリンガーの大けがによってモータースポーツは死と隣り合わせのスポーツであるという現実を見ることになります。今まで着飾ってスターのイメージを作り上げていた音楽業界も90年代に入ってニルバーナといったグランジロックが登場し普段着のスターという現実を見ることになります。91年の湾岸戦争では生中継で戦争という現実を見ることになりますし、オウムが起こした二つのサリン事件や阪神淡路大震災も現実を見ることになった出来事になるでしょう。

 と羅列していくと90年代って夢のない時代のような気が…(笑)。kamiproでも音楽評論家の伊藤政則さんが「90年代の何が良かったの?と逆に聞きたい。」と問いかけていますし。

 そう考えると(またその話かよ、と言われそうですが)、93年に放送されたVガンダムに夢もなく現実的な話になるのは必然だったのかもしれませんねぇ。富野監督はそういった時代を読みきってVガンダムを作り出したのでしょうか?

追記:書き終えて90年代を思い返してみると「夢から覚める」出来事は多かったのは間違いないのですが、「暗い」という感じはなかったですね。90年代の前半はまだバブルでお金があった頃ですし、ゲーム機もプレステ・サターン・N64・3DO・PC−FXといった次世代機が沢山出た戦国時代に入っていましたし。共産圏が崩壊したのも明るいニュースの一つだったかな。

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Posted by 天野"kevin"達也 at 00:42│Comments(0)Vガンダム
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