2009年10月17日

アニメ新世紀宣言

 楽しかったガンダム講談から自宅に帰り、朝起きて届けられた朝日新聞を読むと文化欄で81年のガンダム劇場版公開前のイベントで発せられた「アニメ新世紀宣言」を特集していました。

アニメ新世紀宣言

 新聞を開いてこれが目に飛び込んできた瞬間は「またガンダムかよ…。」と思ってしまったんですが読んでみると結構おもしろい。

 ただ正直、「新世紀宣言」の表面をさらっと触れただけで、当時のことを知らない僕としては余計にもっと掘り下げた話を読みたかったという感想はあります。実写の映画監督になれず、当時レベルの低い仕事と見られていたアニメ業界に入った富野さんがこのイベントでどう思ったのか、とか宣伝戦略的にはどのような狙いがあったのかとか。新聞で書ける字数の制限があるので無理なのは解っているんですけど、ちょっと足りない感じがしました。

 もちろん富野さんへのインタビューもあり、萌え系のアニメについて「アニメファンの内向きの作品ばかりで、広い層へのメッセージを訴えかけようとする作品がほとんどない。」とバッサリ。やっぱりお目目の大きなアニメキャラはお嫌いなようで(笑)。

 問題提起も忘れておらず、「(お台場ガンダムやロカルノ映画祭での日本アニメ特集に集まった多くの観客を見て)アニメはその記号性、象徴性のおかげで国境や文化圏を越えていく力があると感じた。『人類の未来』のような大きな問題も、フィクションに乗せて語れば伝わりやすいことが解った。アニメ制作者はそれを自覚し、『有限の地球で人類が生き延びる方法は何か』といった今考えるべき問題を、アニメで訴えるべきです。新世紀宣言から約30年、アニメというものがようやく一般の媒体として認められてきた。これから本当の新世紀が始まる。30年なんて助走期間ですよ。」と語る御大。パレスチナ問題を扱ったアニメ「戦場でワルツを」みたいな作品がもっと出てくるべきだということなんでしょうけど、制作側にこのような作品を作る懐の広さがあるのか、お客さんのニーズがあるのかどうか…。

 今日の朝日新聞17Pの文化欄に載っています。

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Posted by 天野"kevin"達也 at 11:11│Comments(0)ガンダムネタ
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