2011年01月27日

アサヒグラフ99年12/3号

 おそらく本日27日お昼頃にはターンAガンダムのDVD−BOXが店頭に並んでいると思うのですが(正式発売日は1月28日)、個人的に今なぜかターンAを見てみたいんですよねぇ。買おうかな、と思っているのですが、そのターンA、放送当時はファンから総スカンを喰らい、僕も拒否反応を示した側の人間でした(おもしろいのは放送当時、肯定的な反応を示したのはガンダムにまったく興味になかった人達なんだそうです)。

 10年以上が過ぎてようやく「こんなのガンダムじゃない!」という呪縛から解き放たれて冷静に見ることが出来た今、「面白いのでは?」と思えるようになりました。この間にさまざまな人がさまざまな形でアニメ・漫画・ゲームといった媒体でガンダムを描くようになったことが気持ちにゆとりをもたらせたのでしょうか?

 拒否反応があった99年当時、何故か富野由悠季総監督とターンAの特集を組んだアサヒグラフ12月3日号を購入していました(どうして購入していたのか未だに解らない…富野さんきっかけかな?)。改めて読み返すとなかなか面白いのです。

アサヒグラフ99年12/3号

 インタビューで度々出てくるのが「(過去のガンダムを)全否定・全肯定」「文芸」という言葉。これらは今になってようやく理解できたような気がします(苦笑)。一番印象的な言葉は締めの部分で、

「この文芸の部分が判らなかったら、実はロボットものも怪獣ものもやっちゃいけないんです。これをすっぽりぬいて映画や音楽をやるっていうのは違うんじゃないか、というところにようやくきたんです。本当にこの年になって、こんな事を言うのは恥ずかしいんだけど、言える人が言わないと、いつまででも『怪獣ものならゴジラを出せばいいんだろ』で終わってしまうでしょう。ターンAは僕なりの現在の答えであり、提言であるのです。」

今からでも遅くないので映像に携わる人はこの言葉をよーく噛んで飲み込んで欲しいですね。

 インタビューは故・井上大輔さんのものも。
アサヒグラフ99年12/3号
井上さんと富野さんは日本大学芸術学部映画学科の同級生。在学中はあまり面識がなかったそうですが、富野さんが劇場版の主題歌を依頼した事から付き合いがはじまったそうです。ちなみに依頼したときの電話の内容は、

「覚えているかい。富野だけど、頼みを聞いてくれないか。今アニメを作っているんだけど、君はアニメをバカにするか。」

だったそうです。この当時のアニメの位置付けが解る言葉なのですが、どこか富野さんらしいですなぁ(笑)。

 富野さんが関わった作品も紹介。Vガンダムも当然あるのですが、
アサヒグラフ99年12/3号
「そのドラマの完成度はファーストガンダムに勝るとも劣らないが、まだまだ正当な評価を受けているとは言い難い。」

今でも評価を
受けていましぇん(涙)。


編集後記が最後の方にありまして富野さんの印象を書いているのですが、
アサヒグラフ99年12/3号
あの個性的(???)なファッションは監督の奥様が選んでいるんだ…。

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Posted by 天野"kevin"達也 at 01:33│Comments(0)ガンダムネタ
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