2014年01月03日

「クロニクル」と「ゼロ・グラビティ」鑑賞

 さて映画喫茶白鯨1月の宿題、セル&レンタルが開始された「クロニクル」と公開中の「ゼロ・グラビティ」を見てきました。

 まずは「クロニクル」。謎の物体に接触したことからサイキックパワーを手に入れた高校生3人。最初はいたずら程度にその能力を使っていたのが、次第に能力が開花し、登場人物一人の人生の歯車が狂いだした事で大惨事を起こしてしまう、というお話。

 「ブレアウィッチプロジェクト」「クローバーフィールド」といった「主人公達がビデオカメラを持っていて、その映像を編集しドキュメンタリー風に仕立てる」作品かつ、「AKIRA」や「キャリー」の子供とも言える物、といったら伝わりやすいかな?これはほんと良くできた作品!正直学生達が四六時中カメラを回している所に無理がある物の(特に女の子は何故?)、前半コメディ仕立てにすることでその疑問をクリアし、ツカミとしても成立させているのは流石。そこからアメコミ&パニック物の展開にスイッチすることで前半と後半のギャップから物語としての厚みを感じるのも凄い!83分という上映時間もちょうどいい長さ。これ以上長くすると設定等に色々ボロが出てきた可能性があったと思う(5分長いエクステンデッド版を早送りで確認したけど「宇宙人の何か」を示唆しすぎて人間ドラマが希薄になりかねないので僕は評価しません)。

 そして「ゼロ・グラビティ」。マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)とライアン・ストーン(サンドラ・ブロック)がハップル宇宙望遠鏡をメンテするために船外活動をしている最中にロシアが自国の人工衛星を処分するためにミサイルで爆破したとの報告が上がってくる。当初自分たちには影響がなかったはずなのだが、爆破の連鎖反応が起きてしまい、大量の人工衛星の破片がこちらに向かってくる事が判明。急ぎスペースシャトルで地球に帰還しようとするものの間に合わず、クルーの内生き残った二人は国際宇宙ステーションに避難するのだが…というお話です。

 宇宙空間に放り出されることの残酷さからサバイブする物語。子供の頃から宇宙をニューフロンティアでありニューステージだと思っていた身としては「宇宙って夢もロマンもねえよなぁ!」と思ってしまうくらいの世界でした(苦笑)。古今東西、宇宙を描いた作品は数多くあれど「宇宙と戦う」話はこれと「アポロ13」くらいじゃないのかな?その「アポロ13」も半分は対機械の話だから、「ゼロ・グラビティ」はありそうでなかった作品なのかもしれない(もしあったらスイマセン。そういや管制センターからの声にエド・ハリスが起用されているのは「アポロ13」へのオマージュなんでしょうか)。見るんだったら2Dよりも3D、3DよりもIMAXですね。映画館の暗闇と大画面に映し出される宇宙が同化できる環境でみるべし!

 余談ですが両作品とも理由は違うけど舞台的だな、という印象が。「クロニクル」は前述のとおり前半コメディ、後半シリアスという手法が。「ゼロ・グラビティ」は二人芝居、というか一人芝居でも充分できるという点で。

1/10(金)
「映画喫茶白鯨」
start 19:00 / ¥500- (1drink別)
出演 / 若林賢太郎、中澤勇一(アニメR)、ごんぼそ、ケビンコナス
http://hakugei.net/archives/8194


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Posted by 天野"kevin"達也 at 22:35│Comments(0)映画
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