2009年06月14日

三沢さんの件を繰り返さないためにも

 僕は2代目タイガーマスクをリアルタイムで見ることが出来なかったし、ノアという団体にも特別思い入れがあるわけではありません。しかし昨日の晩に入ってきた三沢光晴選手の死亡の報にはショックを受けました。

 どの立場のプロレスラーが死亡しても一大事なのですが、今回の件は団体の看板選手であり社長の試合中の死亡です。ニュースでの取り上げられ方が大きいためにノアという団体に限らずプロレス界全体が危険であるという良くない印象を、特に一般の人やスポンサーが持つ可能性があることを危惧してしまいます。

 94年にレース中に事故死したアイルトン・セナの件がこれにだぶって見えてしまいます。この年はアラン・プロストが引退したためにF1の一番の看板選手がアイルトン・セナだった訳ですが、その彼がレース中に亡くなった事に対するインパクトはあまりに大きく、悪いイメージを払拭するために主催者側は車体やサーキットの安全性をより高める事で信頼回復を取り戻した経緯があります。

 実は今回の救命処置について気になる点があります。救命装置のAEDを使用し始めたのが救急隊員が到着してからのようでそれまでは心臓マッサージと人工呼吸しか出来なかったようなのです。この様子から推測するとノア側も広島の会場側もAEDを常備していなかった可能性があります。今回の事を繰り返さないためにも、そして信頼回復の為にもプロレス界がコミッションを設立し、必要な医療設備が用意されていない会場では興行をさせない事も必要ではないかと思います。

 三沢光晴選手の御冥福をお祈りいたします。

追記(6月14日10時20分):一部情報で救急隊員が着いてからAEDを使用したというのがあったためその情報を引用してブログを書いたのですが、その前に比較的早い段階でのAEDの使用があったようです。日本テレビのサンデーNEXTでリング上での蘇生処置の様子が流れていまして、様子を見ていた選手達がTシャツを脱ぎだしたのですが、これはAEDがきちんと機能するために三沢選手の肌に着いていた水分をふき取るためだったようです。認識不足による表現があったことをお詫びします。

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Posted by 天野"kevin"達也 at 11:27│Comments(0)プロレス
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