2009年06月30日

「レスラー」観賞

 やっと映画が見られる状態になったので日曜日にミッキー・ロークがアカデミー主演男優賞にノミネートされた「レスラー」を見てきました。

 主人公ランディ“ザ・ラム” (ミッキー・ローク)はWWE(とは言っていないが暗にそれをにおわせてる)でスターだった選手で全盛期は悪役イラン人レスラー(という設定で実際はアフリカ系アメリカ人)アヤトッラーとの名勝負を繰り広げていた。時代は流れランディの人気も落ち戦う舞台はインディプロレス団体へ。プロレスだけでは食べていけなくなり、平日はスーパーで働くようになっていた。

 ランディは長年使用してきたステロイドや痛み止めといった薬物の使用からか控え室で倒れてしまう。病院に運ばれ緊急手術。心臓のバイパス手術が行われ、医者にはプロレスを引退するように勧告される。アヤトゥラーとの再戦を打診されていたがプロレスから足を洗うことを決意し、スーパーに専念することを決意する。

 手術を機に別れていた娘との関係も修復し、ストリッパーの彼女との関係も上手くいきそうになっていたが、色んな問題が起きてしまい、娘からは絶縁を突きつけられ、彼女には降られてしまい、スーパーの仕事も辞めてしまう。

 「自分にはプロレスしかない」と悟ったランディはアヤトゥラーとの再戦を決意。彼女が追いかけて止めようとするが悟ってしまったランディはそれを振り切り再びリングの上に立つのだが…。という話です。

 この作品を見る前に注意ですが、身体にガラスや画びょう、ホチキスを打ち付けるデスマッチのシーンがあるためにこういうのが苦手な人は止めた方がいいと思います。デスマッチが売りである大日本プロレスやアパッチプロレスを見て免疫がある人はこの上なく面白い所ではあるんですけどね。日本にも度々来ているデスマッチファイター、ネクロ・ブッチャーも本人役で出ていますし。

 それと試合前に対戦相手と仲良く打ち合わせをする風景が出てくるので、プロレスという物を未だにショーとしてとらえることが出来ない人は、そっちばかり気になってプロレスの内幕を暴露する話と思うかもしれませんがそうではないので注意です。

 ある程度プロレスの知識がないと楽しめない作品だと思いますが、本当にいい作品でした。ミッキー・ロークもスタント無しで体当たりで挑んでいたのもよかった!

 やや余談的な話ですがラストにランディがプロレスのリングに上がるのはあまりの孤独からプロレスに救いを求めるしかなかった事に加えて、死ぬかもしれない体調でも支持してくれるファンがいる限りリングに立たなければならないプロ魂がそうさせたんだと思うんです。ここら辺が亡くなった三沢選手とたぶる感じがしてとても切ない気持ちになってしまいました。

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Posted by 天野"kevin"達也 at 00:42│Comments(0)映画
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