2010年03月22日

新しいMJの教科書

 バンド「ノーナ・リーヴス」のボーカル、西寺郷太さんによるマイケル・ジャクソンの解説本「新しいマイケル・ジャクソンの教科書」を読み終えました。

新しいMJの教科書

 マイケルの生い立ちから始まり、ステージパパだった父親との関係。ジャクソン・ファイブ誕生、そしてモータウンと契約。モータウン離脱の際に起きた問題。CBSと契約。家族という枠から飛び出したソロ活動。しかしそれを戻そうとする家族。キングとなるのと引き替えに厳しいことを言ってくれる仲間が次々と離れてしまった事等が西寺さんの取材やリサーチによって明かされます。

 基本的にマイケルの音楽活動を中心に書かれているので、ワイドショーを賑わせたプライベートに関する出来事、整形、結婚、裁判については結構あっさりと終わっています。またこれらの出来事についてはマイケルに好意的な解釈をしているので納得できる話もあるんですが「う〜ん?」と思う所もあってちょっと複雑な感想を持ちました。ですが、それ以外の部分は非常に面白く、また300ページもあるのにやわらかい文章で書かれてあるのでとても読みやすかったです。

 僕がクイーンファンなのでマイケルとフレディ・マーキュリーとの交友関係について多くのページが割かれてあるのがうれしかったです。一緒にセッションをした事は知っていたのですが、クイーンのコンサートにマイケルがしばしば訪れた事。全米1位となる「地獄に道連れ」をシングルカットすることを奨めたのはマイケルだった事。3曲ほどクイーンとマイケルとの共演作の構想があった事等初めて知る情報ばかりでした。

 映画になった「This is it」ですが、もしかしたらケント・モリさんという日本人ダンサーが参加していたかもしれなかったそうです。スマステーションで度々紹介されているので見たことがある人もいるかもしれません。マイケルが亡くなった後、マドンナのコンサートで追悼のダンスを踊った人がケントさんです。ちなみに「This is it」のオーディションに参加したそうで、マイケルが一番欲しがったダンサーが彼だったそうなんですが、マドンナとの契約があったため、また無理を承知で契約解除を申し出たものの彼の才能を買っていたマドンナが承知しなかったために参加できませんでした。

 そういえばソニーがマイケル・ジャクソン財団との間で225億円で10枚の新アルバム製作等の権利を得たというニュースが出ていました。
Yahoo!ニュースの記事

未発表音源はあるにはあるでしょうが、それだけで10枚の新アルバムを作れるのか?また225億円の価値があるのか?という疑問がこのニュースを読んだときにあったのですが、「新しいマイケル・ジャクソンの教科書」によると「スリラー」だけでも600曲もの候補曲から9曲に絞り、どんな良い曲でもアルバムには不向きであればどんどん外されていったらしいので、クオリティの高い楽曲はかなりあると期待して良さそうです。

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Posted by 天野"kevin"達也 at 01:33│Comments(0)音楽
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