天野"kevin"達也の亡命予定地（仮）

　松たか子さん主演、「下妻物語」「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督の「告白」を見てきました。「やばい」という表現は（特に最近は）あまり意味を持っていなくて表現として使いたくないのですが、この作品にはあらゆる意味で「やばい」と言うしかない！今年の映画に関する賞レースに間違いなく絡んでくる作品なので（勝手に断定）是非見て欲しい作品です。

　ただねぇ、血がドバーッと出るんですよ。そういうのが苦手な人は見ちゃダメ（苦笑）。でもそういう流血シーンを含めてこの映画は美しい、そこを理解できれば苦手でも見られると思いたいんですが…やっぱり無理かな。狂気の中の美しさを持っている点ではキューブリック監督の「時計じかけのオレンジ」に似ているんじゃないかと。

　あらすじに関しては言わないことにしておきます。ニュース等で出ているあらすじを冒頭の３０分でやっているのですがこれが実は話の８０％くらい。それ以降はその後のエピソードと事件に関する別の視点になります。じゃあ冒頭の３０分以降はだらだらしてしまうのか？と思われるかも知れませんが、ここが「ほ〜！」と思わせる出来になっているんですよ。従ってあらすじに関して余計なことを言ってしまうと映画の面白さが失われてしまうのでここはノーコメントと言うことで。

　しかし中学生役の子供たちは偉いわ。本気の芝居をしているもの。相当監督にしぼられたのかもしれない（笑）。