天野"kevin"達也の亡命予定地（仮）

　土曜日に行われたターンＡ若林さん主催の「映画喫茶白鯨」、来ていただいた方、ユーストリームを見ていただいた方、ありがとうございました。僕も先月からの宿題映画「死に花」の感想発表に参加してきました。本題の上映する作品を選ぶ今月のお題は「ホラー」。選ばれた作品はサム・ライミ監督デビュー作「死霊のはらわた」でした。

　来月のイベントに向けての宿題も現在公開中のドリームワークスのアニメ作品「ヒックとドラゴン」と決まり、早速、昨日（日曜日）見に行ってきました。僕の近所ではワーナーマイカルでしか上映しておらず、しかも２Ｄが一回、３Ｄが一回という状態。これはかなり早くに上映が終わってしまうパターンだと思い急いで行ってきたのです。ちなみに旭堂南半球さんの弟弟子、旭堂南陽さんと映画監督の細川博司さん、役者兼映画ライターのｈｉｍｅさんによる「バンクララジオ」では３Ｄ版を推薦していたんですが、時間の都合で２Ｄを選択。

　映画館にはいると子供相手のファミリームービーということで親子連れがほとんど。大人一人はちょっと居心地が悪かったです（涙）。


　舞台はバイキングが住む小さな島。そこでは一見平和な時間が流れているように見えるのだが、頻繁にドラゴン達が襲来し、家畜を奪いに来ていた。それに対しバイキング達は剣やハンマーを持って戦うのだが、バイキングのリーダーの息子、ヒックはひ弱な体であるためにこの戦いに参加できない。しかしドラゴンと戦うことがこの島での価値観を占めているためにどうしても戦いたいヒックは武器屋で働く経験を生かし、自ら制作した捕獲機を持ち出す。最強のドラゴンと言われ、誰も姿を見たことがないナイト・フユーリーに向けて発射し、命中するが、それに連鎖するゴタゴタもあってヒックの手柄は誰も見ていなかった。

　後日ナイト・フユーリーが飛び去った方向に一人捜索に向かうヒック。そこには捕獲器のロープが絡まり動くことが出来なくなったドラゴンがいた。これを殺せば島の人達にも認められるヒックだが、気の弱さもあってドラゴンを逃がす方を選択してしまう。またここをヒックが訪れると空を飛べずに苦しんでいるドラゴンがいた。尻尾の羽が損傷していたのだ。食料の魚を与えることでドラゴンと仲良くなったヒックはこれをトゥースと名付ける事にした。また武器屋の設備を使って損傷した羽の代用品を製作したことからヒックはトゥースの背中に乗って空が飛べるようになっていった。

　今後を心配した父親はヒックをドラゴンを倒すための養成所に入れることにする。最初は対応できなかったヒックだが、トゥースとの交流からドラゴンの特性を理解し、それを生かして養成所のトップまで上り詰める。トゥースと空を飛んでいた最中、偶然ドラゴン達の群と遭遇したヒックはドラゴンの巣を発見する。そこで行われていた光景から、ヒックはドラゴン達がバイキングの島を襲う本当の理由を知るのであった…というお話です。


　面白かったし、良くできた作品でした。基本子供向けの作品であることは間違いないのですが、子供だましで終わっていない、大人でも満足できる内容になっていると思います。最後の締め方も完全なハッピーエンドに終わらず、ほろ苦さも加えた感じだったのも良かったです。また映像のクオリティも高く、空を飛ぶ感じや岩が飛んでくる描写も実写作品のようでした。３Ｄで見た方が迫力が増したでしょうが２Ｄでも十二分だったんじゃないかなぁ？

　この夏のアニメ映画はトイストーリー３、ヒックとドラゴン、アリエッティ（これはまだ未見）、そしてもうすぐ公開となる「クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶモーレツ！オトナ帝国の逆襲」の原恵一監督による「カラフル」と結構良作ぞろいじゃないでしょうか？