2011年12月09日

デジタル化でミニシアターが危ない?

 本来であればもうちょいブログをお休みにするつもりだったのですが、ちょっと気になった情報があったので紹介。

 神戸にある「元町映画館」という所があります。ここは神戸のミニシアターの火を消さないように映画ファンが非営利団体として運営している映画館です。シネコンでかからない単館系の映画はシネリーブルとかで上映されますが、ここでも上映されない種類の映画を主に上映しています。

元町映画館のHP

 さてここの映画館のブログで最近主流となりつつあるデジタル映写機の問題を紹介しています。このデジタル映写機、シネコンでは問題ないのでしょうがお値段1000万円。さらにコピー対策やビジネス的にもいろいろややこしいシステムになっているそうです。

元町映画館のブログ

問題なのはこのシステムがミニシアターには負担が大きすぎて購入(レンタル?)出来ない点にあります。これによってインディーズ作品で配給側も上映側も商売がしにくい状況になると撤退せざるをえなくなります。やがてインディーズというジャンルの衰退、ということにもなりかねない話なのです。

 もちろんデジタル映写機を推し進めている大手配給会社もすべての映画にこのシステムでの上映を強いるわけじゃないでしょうが、デジタル化の流れが「映画館で映画を見る」可能性の幅を狭めているのは確かだと思います。最近ではフィルムを回すアナログな映写機も姿を消しつつあり、そのため昔の名作をシネコンで上映したくても出来ないという話も聞きます。一映画ファンとしては大手配給会社のみなさんももう少し柔軟にしてくれない物かな、と思うのです。インディーズという場は若手発掘の場でもあるわけですからね。それを結果的に潰すというのは自分の手で自分の首を締める事になることを考えて欲しいと思います。

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Posted by 天野"kevin"達也 at 17:05│Comments(0)映画
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