2013年01月09日
「ホビット」の2バージョン鑑賞しました
さてこの年末年始の大作映画の一つ、「ロード・オブ・ザ・リング」の前章にあたる「ホビット」三部作の一番最初である「思いがけない冒険」を見てきました。
「ロード〜」の主人公、フロド・バギンズの養父であるビルボ・バギンズが若い頃の物語。魔法使いガンダルフが突然ビルボの自宅を訪れ、ここをドワーフ達の集合場所に指定したことから始まる。ドワーフはかつて黄金・宝石を多数所有する王国を持っていたが、それに目を付けたドラゴン・スマウグの攻撃を受け王国は崩壊。一族は流浪の身となっていた。かつての王子であったトーリンは12人の仲間を連れて王国と財宝の奪還を狙う。財宝の分け前を条件にビルボも旅への同行を勧誘されるが断る。しかし先祖からの冒険好きの血が騒いだ事から参加を決める…というお話です。
今回の「ホビット」は上映方式・字幕の有無の違いでバージョン違いが存在します(内容は同じですけどね)。それらを羅列すると…
○IMAX・HFR・3D吹き替え版
○IMAX・HFR・3D字幕版
○HFR字幕版
○IMAX3D吹き替え版
○IMAX3D字幕版
○3D吹き替え版
○3D字幕版
○2D吹き替え版
○2D字幕版
○35mmフィルム字幕版
なんと合計10バージョン!
ちなみにIMAXとはIMAXシアターで上映される物で専用の巨大スクリーンが使われます。HFRとはこの「ホビット」で初めて導入された方式で昔からのフィルム時代の伝統に基づきデジタル撮影・上映となった今でも1秒間で24フレーム(コマ)でやってきたのですが、これを倍の48フレームでやろうという物です。35mmフィルム版は昔ながらのフィルムでの上映方式になります。
で、僕が見てきたのはHFR字幕版と35mmフィルム字幕版の2バージョンを見てきたのですが…。まずHFR版。これが綺麗な事は綺麗だったのですが、長らく「24フレームが映画だ!」という概念がすり込まれているせいか、なんかTVで見ている気分になってしまいました。わざわざ映画館で見る特別感が失われたような…。それにこの「ホビット」は広い意味での時代劇作品なのに、あのクリアさは似合わない気が(そういや水戸黄門もフィルム撮影からデジタルに移行した際に色々言われましたね)。
それに対して35mmフィルム版はアナログ上映で生じるぼんやりとした感じが映画の雰囲気と上手く合致していたと思います。きっと見る人にとってどれが一番なのかはそれぞれだと思うのですが、僕はこの35mm版がオススメですね。
ただHFR版に対しすべて否定的という訳ではなく、素早い動きに対しては35mm版は追いつかないのに対し、こちらはしっかり認識出来ていた点は流石なんです。「マトリックス」のような近未来SF作品とかに使うと相性が良いかもしれませんね。まだHFRは出来たてなので今後はCGの技術をより上げたり、作品によっては雰囲気を付けるためのフィルターをかけるといったこれ専用の技術の熟成が必要になってくると思いますし、それが出来れば普及の可能性もあると思います。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
作品の中身、ストーリーの感想ですが面白かったですよ。ただどうしても「ロード・オブ・ザ・リング」という比較せざるを得ない対象があって、これと比べるとどうしても劣るかなぁ。そりゃ「ホビット」が「ロード〜」よりも面白かったらピーター・ジャクソン監督もこっちを先に映画化していますもんね(笑)。後に「ドラゴンクエスト」や「ロードス島戦記」等に影響を与えた「ロード〜」のパーティー(チーム)は本当に理想的作りだったのに対し、「ホビット」はおじいさんと小さいおっさんが14人いるだけで花がないし(苦笑)。
「ロード〜」に出てきたキャラがちょこちょこ出てくるのはファンとしては嬉しいのですが「ホビット」から見始めた人にはちょっとハードル上げてしまっている気も。ただ一度完結し、「ホビット」の企画も何度も座礁しかけた事を考えれば、再結集させた事に感謝だし拍手なんですけどね。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ところで前の話に戻るのですが、今回上映されている10バージョン全部見た強者っているんでしょうか(笑)。上映時間がほぼ3時間だから達成するのは相当しんどいと思うんだけど、やったと言う人がいればご一報を。何もないですけど(苦笑)。
「ロード〜」の主人公、フロド・バギンズの養父であるビルボ・バギンズが若い頃の物語。魔法使いガンダルフが突然ビルボの自宅を訪れ、ここをドワーフ達の集合場所に指定したことから始まる。ドワーフはかつて黄金・宝石を多数所有する王国を持っていたが、それに目を付けたドラゴン・スマウグの攻撃を受け王国は崩壊。一族は流浪の身となっていた。かつての王子であったトーリンは12人の仲間を連れて王国と財宝の奪還を狙う。財宝の分け前を条件にビルボも旅への同行を勧誘されるが断る。しかし先祖からの冒険好きの血が騒いだ事から参加を決める…というお話です。
今回の「ホビット」は上映方式・字幕の有無の違いでバージョン違いが存在します(内容は同じですけどね)。それらを羅列すると…
○IMAX・HFR・3D吹き替え版
○IMAX・HFR・3D字幕版
○HFR字幕版
○IMAX3D吹き替え版
○IMAX3D字幕版
○3D吹き替え版
○3D字幕版
○2D吹き替え版
○2D字幕版
○35mmフィルム字幕版
なんと合計10バージョン!
ちなみにIMAXとはIMAXシアターで上映される物で専用の巨大スクリーンが使われます。HFRとはこの「ホビット」で初めて導入された方式で昔からのフィルム時代の伝統に基づきデジタル撮影・上映となった今でも1秒間で24フレーム(コマ)でやってきたのですが、これを倍の48フレームでやろうという物です。35mmフィルム版は昔ながらのフィルムでの上映方式になります。
で、僕が見てきたのはHFR字幕版と35mmフィルム字幕版の2バージョンを見てきたのですが…。まずHFR版。これが綺麗な事は綺麗だったのですが、長らく「24フレームが映画だ!」という概念がすり込まれているせいか、なんかTVで見ている気分になってしまいました。わざわざ映画館で見る特別感が失われたような…。それにこの「ホビット」は広い意味での時代劇作品なのに、あのクリアさは似合わない気が(そういや水戸黄門もフィルム撮影からデジタルに移行した際に色々言われましたね)。
それに対して35mmフィルム版はアナログ上映で生じるぼんやりとした感じが映画の雰囲気と上手く合致していたと思います。きっと見る人にとってどれが一番なのかはそれぞれだと思うのですが、僕はこの35mm版がオススメですね。
ただHFR版に対しすべて否定的という訳ではなく、素早い動きに対しては35mm版は追いつかないのに対し、こちらはしっかり認識出来ていた点は流石なんです。「マトリックス」のような近未来SF作品とかに使うと相性が良いかもしれませんね。まだHFRは出来たてなので今後はCGの技術をより上げたり、作品によっては雰囲気を付けるためのフィルターをかけるといったこれ専用の技術の熟成が必要になってくると思いますし、それが出来れば普及の可能性もあると思います。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
作品の中身、ストーリーの感想ですが面白かったですよ。ただどうしても「ロード・オブ・ザ・リング」という比較せざるを得ない対象があって、これと比べるとどうしても劣るかなぁ。そりゃ「ホビット」が「ロード〜」よりも面白かったらピーター・ジャクソン監督もこっちを先に映画化していますもんね(笑)。後に「ドラゴンクエスト」や「ロードス島戦記」等に影響を与えた「ロード〜」のパーティー(チーム)は本当に理想的作りだったのに対し、「ホビット」はおじいさんと小さいおっさんが14人いるだけで花がないし(苦笑)。
「ロード〜」に出てきたキャラがちょこちょこ出てくるのはファンとしては嬉しいのですが「ホビット」から見始めた人にはちょっとハードル上げてしまっている気も。ただ一度完結し、「ホビット」の企画も何度も座礁しかけた事を考えれば、再結集させた事に感謝だし拍手なんですけどね。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ところで前の話に戻るのですが、今回上映されている10バージョン全部見た強者っているんでしょうか(笑)。上映時間がほぼ3時間だから達成するのは相当しんどいと思うんだけど、やったと言う人がいればご一報を。何もないですけど(苦笑)。
Posted by 天野"kevin"達也 at 20:22│Comments(0)
│映画
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